UVフィルターは使ったほうが良いのか、それとも特に使わなくても良いのでしょうか。
私は野外のスポーツ撮影をしています。特に野球が多く、朝の試合、昼の試合、夕方の試合、夜の試合と、組み合わせによっては色々な時間帯の試合があります。
UVフィルターは使っているカメラマンもいれば、使っていないカメラマンも居ます。
私はUVフィルターを使っているカメラマンの一人ですが、なぜ使っているのかを自分なりに記事にしてみます。また、どんな効果があるのか。
この記事をご覧いただければ、何かいいヒントが得られるかもしれません
UVフィルターの役割
まず一言でいえば、UVフィルターは紫外線をカットするフィルターです。別名では紫外線防止フィルターなどとも呼ばれています。
眼鏡を掛けている方であれば、メガネ屋さんで「レンズにUV加工をするか」と同じようなものです。
紫外線は、色々な色が混ざり合っているので、写真やビデオに滲んだ様なギラギラした色合いを与えることがあり、特に日差しの強い山や海などで多く発生します。ピントはしっかり合っていても、なんか滲んだように感じることがあります。
UVフィルターを使用して、この紫外線を遮ることで、自然な色合いの写真やビデオを撮るのに役立つと言われていますが、100%必ず効果があるかと言えば、そうでもありません。
私が初めてUVフィルターを買ったときに店員さんが「コントラストが効いた写真になる」とか「くっきりした写真になる」とか「色鮮やかになる」など言われましたが、さほど差が実感できませんでしたが撮影環境にもよると思います。
通常はレンズのアクセサリーとして販売されていますが、レンズの保護やキズ防止として使用する方が大半なのではないでしょうか(私の身の回り)。
キズ防止として使うのであれば、UVフィルターではなく、UV加工をしていないノーマルのクリヤータイプを使うのも方法です。何も加工をしていないクリヤータイプは、UVより値段も安くなっています。
フィルターは色々な役割を果たすカメラアクセサリーですが、使用するかどうかは撮影環境やニーズに合わせて検討する必要があります。また、現在使用しているレンズに合ったサイズの物を選ぶことも大事です。
UVフィルターってどんなもの?
UVフィルターは、一見透明に見えますが、蛍光灯を反射させたりすると、白い蛍光灯が緑っぽく見えます。緑に見えるのは紫外線とは関係ありません。紫外線防止加工をしているための色です。
普段掛けている眼鏡にもUV加工がして有れば同じ現象が起きます。メガネは少し度が入って歪んで見えますのでご了承ください。
眼鏡の場合も同様で、完全に紫外線をカットできる訳でもありません。和らげる、と言ったほうが良いのかもしれませんね。私が使用している眼鏡でLED蛍光灯を見たとき、眼鏡を外して見た時よりは、掛けたほうがギラギラ滲んでいるのが和らぎます。テレビも現在はLED式の物が多くなっいますが、掛けたほうがどちらかと言えば疲れません。
注) LEDを採用したテレビは紫外線を出すことはありません。ただ、一部のLED製品やディスプレイには、青色のLEDが使用されていますので、紫外線を含む光を出すことがあります。普通に見ているのであれば差ほど人体に影響は無いとされていますが、適切な距離を取って見た方が良いです。
UVフィルターのメリット・デメリット
メリット
- 紫外線を効果的に遮断するため、写真や映像において青みやギラギラを減少させ、クリアな画像や映像を撮影できる手助けになる。
- レンズ本体の表面を傷や埃、指紋から保護できる。
- 撥水や防汚コーティングが施されているものが多く、水滴や汚れが付きにくいので、撮影中の環境においてもメンテナンスが楽。
- 強い太陽の日差し、光源からのレンズフレア(ギラギラや滲み)を軽減出来て、コントラストや色合いが向上する場合もある。また色調整もしやすくなる。
デメリット
- 特定の条件の下では、稀に反射やフレアを引き起こす場合がある。特に強い光源が画角内にある場合は逆効果の時もある。
- 透明度が良くないフィルターの場合は、カメラの調整が必要になる場合がある。
- 効果を実感できている人が少ない気がする。
UVフィルターの有りと無しの実験
UVフィルターの有りと無しで試してみました。
ズームをして撮影しています。
2枚の写真の上はフィルター無し。
同じ写真で最もはっきりと分かる部分は、白い文字の所。ピンク色っぽい物で縁取りされているように見えます。その他にも分かりにくいですがよく見ると、ギザギザの屋根の縁にも少しですが、ピンクっぽく色が混じっています。
下の写真は、UVフィルターを装着した写真。
ピンクっぽい滲みのようなものは無くなりました。屋根の縁も滲みっぽいものが無くなっています。
この写真は、お昼時間帯で最も紫外線が強い頃に撮影したものです。
ズームを引いて広範囲の構図で撮影した場合は、このような現象は分かりにくいかもしれませんが、ズームをして撮る物を拡大して撮った場合は、今回の現象が出やすいのかもしれません。
あとがき
私は野球の撮影をしていて、紫外線の強い時間帯に撮影するとき、バックネットから外野手をズームすると、このような環境の場合ピントを合わせにくい時もあります。なんか、選手が微かに滲んでいるようなギラギラしているような感じになります。ボケボケではありませんので何とかなっていますが、付けない時よりはマシなのかな、くらいの感じです。
現在は紫外線防止の機能が付いたカメラやレンズも出回っているようですが、そういったものをお使いの方は、気にしたことが無いと思います。
バックネットから内野手の撮影では、距離が差ほど遠くないので、UVフィルターは有っても無くても問題は無いです。
いかがでしたでしょうか。一般的なカメラで紫外線を完全に遮断するのは難しい場合がありますが、個人的な私見から「無いよりはマシ」というところです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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