野球の試合で画面下に球速を表示させる方法を解説します。
野球の試合に球速を表示することによって、見ている方を更に楽しませることが出来ると思います。
また、BSOや得点、ランナー等も入れることが出来れば、もっと楽しくなると思います。
私は野球の試合を撮り続けて20年が経ちました。
最初の10年くらいの間は、単に試合を撮って簡単なオープニングを付けたりして編集していましたが、BSOや打順、守備フォーメーション、球速なんかを表示出来たら・・・。
ようやくBSO・ランナー・得点を表示できる素晴らしいアプリに出会いました。
最後の難関はやはり、球速…。これが出来たらすごいだろうな…。自我恒例の自己満足病が止まず。
色々試してみた結果、実現することが出来ました。大したことはありませんので、すぐ実践可能かもしれませんので、最後までご覧になって、何かいいヒントが見つかれば、と思います。
そもそも、本来の球速の表示の仕組み
よく野球の試合をテレビで見ていると、画面右下に球速が表示されているのを見たことがあると思います。ピッチャーが投げて、球速が3秒くらい表示されて、そして消える。
この仕組みをザックリ説明してみます。
- 球場に設備してある球速表示のシステムから、回線を通じて放送局や現場の中継車両で受信しています。
受信する側では、届いた球速をテロップのように、試合の画面に配置します。表示は球場の表示と同じく、出たり消えたりします。
真似すれば出来そうな気もしますが、何もない状態からやるとすれば、まず回線工事、受信する側も受けるための設備、人員、それぞれに掛かる費用が発生します。私が撮影している野球撮影だと、そこまで予算がありませんし、球速を表示させるために費用を上乗せする訳にもいきませんよね。
シーズンオフに少し時間がありましたので、実験しているうちに、割と簡単に出来てしまいました。
球速を表示するための条件
条件と言っても、大したことはありません。一人で簡単にできます。
まず第一に、球場が球速を表示可能かどうか。球場が球速を表示できないと出来ません。
次に、家庭用ビデオカメラが一台必要です。
家庭用のビデオカメラをクリップや三脚で固定して、球場の電光板の球速表示の出るあたりに、ズームします。
その時、バックネットの網が邪魔して、ピントが定まらないときもあるので、必ず風景モード(山のマーク)にすることを忘れずに。風景モードにしておけば、ネットにピントが合ったり、向こう側にピントが合ったり、フワフワすることが無いからです。
もう一つ大事なのが、球速を録画するビデオカメラと、試合を録画するビデオカメラの設定(フレーム)を合わせておく必要があります。なぜかというと、例えば、60iの設定で試合を撮って、30iで球速を撮った場合、1時間後、2時間後には必ずズレてしまいます。後で、無駄な編集が増えてしまうので、合わせたほうが良いです。
あとは、ひたすら球速を撮影しながら、試合の撮影に没頭します。
方法
撮影が終わったら編集ソフトのタイムラインに配置します。上が球速動画、下が試合動画。
上のタイムラインに配置した球速動画が試合動画に重なっていますので、編集ソフトがediusの場合、球速動画の画面を素材クロップで縦横の幅を縮めて、球速だけになるように調整します。
画面を縮めたら画面右下に配置します。
このままだと、ボードの黒い部分が残ってしまいますので、アルファで黒い部分を指定して抜きます。
うまく黒が抜けないときは、コントラストを掛けたりカラーバランスで調整すると球速の白だけが残ります。厳密に言えば、薄っすら残っているんでしょうけども、ほぼ気になりません。
ここまで出来れば完成です。球速は電光板と同じく出たり消えたりしますので、一球ごとにカットする必要もありません。
これで、撮影依頼主からは大評判。
今回説明に使った球速表示は、少し滲んでいますが、球速自体は画面下にほんの数秒間、小さく出しますので、気にならないと思います。試合を見ながら直感的に見る部分なので、超鮮明さは必要ないと思います。
まとめ
- 球場が球速表示対応かどうか。
- 試合を撮るビデオカメラの他に、ビデオカメラをもう一台。
- カメラをクリップや三脚で固定する。
- 撮る時はフレームを同じにする。
- 網ボケしないために風景モードにする。
- 撮影後は編集ソフトでサイズを決めて編集。
いかがでしょうか。なんか、出来そうな気がしますよね。撮影した野球の試合に球速が表示されるビデオって、なかなかないですよ。ぜひお試しください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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