野球の写真撮影での望遠レンズ、いったい何mm使うと良いのか説明。

球場全体
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よくある「あるある疑問」。

この記事をお読みいただければ、野球に使う望遠レンズのことが分かるヒントが見つかります。

自分に合ったレンズ探しの参考になればうれしいです。

望遠タイトル
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はじめに

カメラ店や電気店で購入する最近のデジカメは、ボディとレンズのセットが多く、200mmとか300mmのレンズがあれば、結構なんでも撮れる・・・、と思ってる方も少なくはないと思います。でもそれは決して間違いではありません。野球だけ撮るのであれば話は違いますが、例えば、子供の成長記録を残すのであれば、普段の生活から考えると十分なレンズだと思います。

今回は、野球を撮るのであれば・・・、というお話を前提に、どんなレンズを用意すればいいのかを書き記してみたいと思います。

野球って…

野球に限らず、サッカー、ラグビーなど、広い場所で動き回るスポーツは、グラウンドやフィールドの範囲が広く、撮る位置から50mはもちろん、100m先まで撮らないといけない時もあります。立ったままの選手もいれば、走り回る選手もいます。慣れない方は手持ちで撮るのは簡単ではありませんね。私も手持ちは重くて疲れるし、機材を持ってあちこち動き回ると息切れもして、焦点を定めれない時もたまにあります。

マウンド

時には、三脚・一脚・手すり・柱や壁などを利用して撮ることもあります。また、カメラやレンズを野外に持ち出して撮るわけなので、チリやゴミ、砂埃などにも気を使わなくてはなりません。

こまめな機材のお手入れも必要なので、撮りっぱなしの放置も考え物です。メーカーに掃除に出すと恐らく1万円以上かかるかもしれません。そういった時の対処方法もこの記事の後半で説明します。

レンズの種類、私なりに簡単に言うと…

レンズは大きく分けると3種類。

◎広角レンズ

広角

↑レンズがポッコリと出ているのが特徴。

ひとことで言うと、広範囲に撮れるレンズです。レンズがポッコリと金魚の目の様に出っ張った形をしているのが特徴です。よく携帯電話やコンパクトカメラ、使い捨てカメラにも多く搭載されています。焦点距離が短いので、比較的ピントも合いやすいと思います。狭い室内や車内などを撮るときに効果的です。また広角ズームもあり、私は15-30mmを使っています。

 

◎標準レンズ

標準

↑私がいつも使っているNikon28-70mm。

ある程度近くのものを中心に撮るレンズです。色々種類がありますが、私は28-70mmをよく使います。機動性が良いので、スタジオ撮影から集合撮影まで撮っています。

 

◎望遠レンズ

超望遠

↑望遠鏡の様なレンズです。

望遠鏡のように、遠くを撮ることができるレンズです。一般的には、100mmを超えると望遠という言い方をするようです。また、望遠ズームレンズといった、例えば50-400mm、50-500mmなどのレンズがあり、ある程度近くのもの(50mm)も撮れて、ズームをかけると遠くのもの(500mm)も撮れるレンズです。中には、200-500mmといった遠くのものを中心に撮るレンズもあります。

望遠レンズでの撮影例

望遠レンズで実際に野球場を撮影してみましたので、参考になればと思います。

コート図

野球を例に説明します。

まず、カメラはバックネットぎりぎりに設置しました。緑色の丸は人物がいる位置です。

図を見て左右が100m、センターが120mの球場です。とは言っても、バックネットからの撮影です。バックネットからホームベースまでが既に約18m、一塁までが約40mあります。要はバックネットからセンターまでは約140mになるんですね。

これを踏まえて、次の写真を見ていきましょう。

レンズはシグマの50-500mm。

撮影設定は、太陽は出て居ませんでしたが、しっかりと明るい状況で、朝9時を過ぎていました。感度ISO800固定、絞り優先f5.6にするとシャッタースピードは自動になります。1/2500くらいだったと思います。

※人物顔とスポンサーはぼかしています。

50㎜

▲一つ目の例です。上の写真は50mm。一般的にはこれが通常の光景です。一番引いていますので、網も写ります。向こうのスコアボード下に、人らしいものが見えます。

100㎜

▲上の写真、今度は100mmです。網が薄くなりスコアボードも少し大きくなりました。人は4人いるのが分かります。

200㎜

▲200mmです。人は動いていて、5人になりました。この段階ではまだ顔が小さいので誰なのか分かりずらいです。

300㎜

▲300mm。何となく顔が分かり始めたような気がします。ボールを入れている籠も分かってきました。

400㎜

▲400mm。籠の中のボールも確認できるように気がします。この時点で人物が確認できそうなくらいです。

500㎜

▲500mm。顔はぼかしていますが、チーム名や顔が確認出来るようになりました。実際のところ、もう一つ、欲しいです。600mmだともう少し良い感じになりそうです。

次、もう一つの写真です。

レフト50㎜

▲今度はレフト方向に50mmです。手前には手すり、網、そして縦にワイヤーの様なものが写っています。一般に見える光景です。

レフト100㎜

▲100mm。少し大きくなりました。向こうに人がいるような気がします。

レフト200㎜

▲200mm。人がいるのを確認できますが、顔まではまだ小さいです。

レフト300㎜

▲300mm。グローブを持っています。何となく誰なのかも分かりそうな気がします。

レフト400㎜

▲400mm。マスクをしていますが、この時点で恐らく誰なのかも分かりそうなくらいまで大きくなりました。

レフト500㎜

▲500mm。完全に誰なのかが分かる大きさです。グローブを付けていて、よーく見るとグローブから指が1本出て居るのも分かりますね。

このように、上の写真をそれぞれ比較してみると分かるように、撮りたい場所によって200mmや300mmで良い場合や、500mmでも足りないことが分かると思います。

ズームレンズのお手入れ

一言で言ってしまうと、レンズの場合、レンズ表面を専用クリーナーやブロアーなどで吹いたり、拭き取ったり、このくらいが限界だと思います。ズームレンズはアップしたり引いたりした時、レンズの可動部分が長くなったり短くなったりします。

それを繰り返すことでレンズ内にチリやホコリを巻き込んでしまいます。ズームレンズの宿命ということもあり、入ってしまえば分解掃除に出さないとほぼ無理なので、レンズが原因で写真にゴミが写り込んで気になるときは、無理せずに迷わず、分解掃除に出しましょう。ゴミ取りの分解掃除は、メーカーやレンズの種類によって様々ですが、私の今までの経験からいうと約6,000円くらいから15,000円くらいでした。

ただ分解掃除でも、メーカー側で販売日からある程度年数が経つと、サポートを終了される場合がありますので注意が必要です。受け付けてもらえませんので修理不可能になります。

私は野球、サッカーなどを主に撮ります。野外は砂ホコリが多いので、撮らない時や移動するとき、放置するときは必ずレンズを引っ込めておきます。雨の日や雪の日は必ずカメラ用のレインカバーを使用しています。

また、ボディ(カメラ本体)のCCDにホコリの様なものが付いていることが分かったら、自己責任でブロアーで吹くのも良いですが、カメラ屋さんに相談した方が良いのかもしれません。色々楽しみながら、経験しながら、失敗しながら覚えるのも選択肢です。ホコリ類はなかなか取れないものもあったりしますので、無理は禁物です。

撮影後、持ち帰ってすぐしまうのではなくて、必ず簡単なお手入れをお勧めします。大きな汚れはないか、雨などの水滴がないか確認しましょう。

まとめ

レンズ選びは、何をどう撮りたいかで変わる。

今回は野球撮影した写真を例に、望遠レンズについて、距離との違いについて解説しました。
望遠レンズにはたくさんの種類があるため、どのレンズを選べば良いか迷ってしまうかも知れません。

しかし、望遠レンズによって写真の雰囲気や仕上がりが変わるので、適当に選んではいけません。また、自分にはどのレンズが合うのか、購入時に店頭などで実際に手に取って使ってみるのが良いのかもしれません。
一眼レフやミラーレスはもちろん、撮影で使用するレンズにこだわることで、撮影する写真の幅が広がり、カメラライフが楽しくなりますよ。

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