野球の写真撮影 カメラやレンズの選び方と設定

超望遠
この記事は約5分で読めます。
スポンサーリンク
野球の写真撮影で、どんなカメラに、どんなレンズを付けて、どんな設定にすると良いのかを自分なりにまとめてみました。
スポンサーリンク
スポンサーリンク

レンズ選び

お持ちのカメラに装着できるレンズかどうか確認しましょう

野球の撮影に使うレンズは、100mmや300mmだと何か物足りなさを感じると私は思います。

野球場は一般的に言うと、レフト側、ライト側は約90mから100m。センター側は約120mあります。約100m先の人物を撮ることになりますが、実際の所その距離はホームベースからの距離です。試合形式で作られている球場では、ホームベースからバックネットまでは約20m前後ありますので、バックネットからセンターまで、計140mということで…、遠いですよね。

グラウンド全体

以下の写真はフルサイズで50-500mmのズームレンズで撮影したものですのでご参考ください。

50㎜

上の写真は、バックネットから撮った50mmのレンズ。バックネットからセンターまでは約140m。

200㎜

上の写真は、200mmまでズームした写真。

500㎜

上の写真は、500mmまでズームした写真。

ご覧のように人物を撮るのであれば200mmや300mmだと足りないのかな、という感じかと思います。個人的には500mmでも足りないと思っています。

レンズは、カメラと同じくらい、もしかしたらカメラよりも高額になるかもしれません。新品のレンズも良いですが、中古でも十分使えるレンズもありますので、探してみるのも方法です。

ズームに関しては、上の写真はバックネットからですが、一塁・三塁の横から撮ったり、外野側から撮ったりと、目的や用途で変わってきます。場合によっては300mmで間に合う場合もあります。

カメラ選び

お持ちのカメラに装着できるレンズかどうか確認しましょう

カメラには色々なメーカーや、色々な種類のカメラがあります。最近ではAPS-Cとかフルサイズとかありますが、野球を撮るのであればフルサイズをおすすめします。画を捉えるためのイメージセンサーの部分です。フルサイズのイメージセンサーの4割ほど小さくなったものがAPS-Cというセンサーになります。

イメージセンサーの大きさで何が違う?

フルサイズのようにイメージセンサーが大きいと、暗い場所での撮影や、より細かい部分までの撮影ができます。より鮮明な写真が撮れるので、私はよく撮影後、少しズームアップしてみたりします。APS-Cサイズよりも使い勝手が良いので結構重宝しています。ここがフルサイズの良いところだと思っています。

APS-Cは望遠効果に威力を発揮します。フルサイズに比べるとイメージセンサーは少し小さくなりますが、望遠ズームレンズを使うと約1.6倍、より遠くのものを捉える事が出来ます。例えば、APS-Cのカメラに望遠500mmをセットすると約800mm相当のズーム効果があるということになります。

これからカメラやレンズを用意する場合

APS-Cよりもフルサイズのカメラの方が高額です。何をどんな風に撮りたいかで変わってきます。個人的にはフルサイズをおすすめします。

野球を撮るためのカメラ・レンズの設定

私が仕事で経験している説明なので、参考までにご覧ください。

野球を撮るための大事な設定
ISO感度

重要な感度(ISO)の設定。私の場合、

  • 日中の太陽が出ている環境であれば最初は感度800~1600くらい
  • 太陽が無く、曇りの時などは感度1000~2000くらい
  • 室内ドームで照明がある時は6000~8000くらい
  • 野外の夜は感度8000~12000くらい

いずれも状況環境で変わってきますので参考までに。

シャッタースピード

幼稚園児くらいの子供を撮るのであれば、1/250~1/500、時には1/800かと思います。1/800にすれば、ほぼ止まって見えるような写真が撮れます。少しブレた動きの伝わる写真を撮るのであれば、1/250や1/500くらいにスピードを落としてみるのも方法です。

高校野球にもなると、動きが早くなるので、約1/1000~1/3000くらいまで上げないとブレる原因に繋がります。1/1000くらいから初めて、撮りながらお好みまで少しずつ上げて試すのも方法です。

例えば、カメラのシャッタースピードが1/12000くらいまで上げれるのに上げれない…。この時は、感度設定が低い場合があるので、感度を上げてみましょう。シャッタースピードと感度は深い関係があります。
絞り(F値)

大事な設定の一つだと思います。人物を強調させたい写真を撮るのであれば絞り優先モード「A」にします。望遠ズームは大体がF5.6という数値です。Aモードにしたら、ダイヤルを回して絞り値Fを5.6にしてみてください。「全開放」というのがそれになります。その設定で撮っていくと、撮るものによって多少数値が自動で変わりますが、気にしなくても大丈夫です。この設定にすると、ピントが合った所以外がボケてくれますので、より引き立った写真が撮れます。

逆に、絞り値FをF11やF16などにすると、完全ではないですが、ピントが合った所以外がボケず、全体がくっきりした写真が撮れます。

測光モード

カメラの表示で下のような図を見かけます。

測光図

一概には言えませんが、撮るものにもよりますので、色々試してみた方が良いかもしれません。

・左はファインダーをのぞいた時、全体の明暗を測光して平均値で撮影します。

・右は、一点部分の測光です。

・真ん中は、その中間を測光します。

必要に応じて測光範囲を自分で決めないといけませんが、私はいつも真ん中の設定にしています。

例えば、野球グラウンドの黒い土、選手の白いユニフォーム。黒い土が主に測光されれば、カメラは土が黒いので、少し明るく撮ろうとします。すると選手の白いユニフォームがとろく飛んだ感じになります。白いユニフォームが主に測光されると、白いユニフォームが白飛びしないように、濃い感じに撮ろうとします。すると黒い土がより黒い感じになります。

極端な説明になりましたが、天候によっても左右されますので、色々試してみるのが良いのかもしれません。

写真は、同じカメラやレンズ、撮る場所が同じでも、一人一人が皆、感性が違います。上記を参考に、たくさん撮って良い一枚を残してみてはいかがでしょうか。

最後までご覧いただきありがとうございました。

コメントをどうぞ

タイトルとURLをコピーしました